日産ブルーバード

日産ブルーバード

学生時代に免許を取ると同時に新車で手に入れた三菱ランサー、大学を出て初任給で買った中古のスカイラインについで、3台目は日産のブルーバードでした。このクルマとの出会いは、私のクルマ観を変えてくれるものでした。
最初のランサーは今なら軽自動車並みの小型軽量ながら、そのコンパクトボディに1400cc91馬力のエンジンを載せていましたので、まるでじゃじゃ馬でもならすようなところがありました。それに比べ昔のスカイラインは小型車としてはやや大柄で、1800ccのエンジンでは物足りない動きが緩慢で重いクルマでした。結果どちらも私には合わなかった。

 

それがブルーバードはハンドルを握り走り出した瞬間ぴたっと来るものを感じたのです。同じ日産車でありながらスカイラインの重さはなく軽快でありながら、それでいてランサーのような硬質な軽さではなく、きわめてマイルドな仕上がりでした。ハンドルに伝わる感触もミッション操作もすべて軽やかでした。
内装も過度に凝ったものではなく、かといって安っぽさもなく、つまり極めてベーシックな万人向けに設計されたクルマでした。その乗り心地のよさから、このクルマに安らぎを覚え、また改めてクルマの運転の楽しさを知ることが出来たのでした。

 

日産が主力追浜工場でこのクルマの生産を打ち切ったのは残念でなりません。